遍照寺 ホーム副住職「オトとイロドリとユルり」サピエンス全史をまとめてみた①

サピエンス全史をまとめてみた①

副住職「オトとイロドリとユルり」 2019年11月21日に公開 | 3週間前の投稿

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少し前に「サピエンス全史」という本が流行しました。

僕も難しいなりに読んだのですが、とても面白い本です。

「この本気になるけど取っ付きにくいんだよな、、」と思う人も多いと思います。

知っていて損はない本だと思うので、自分なりにまとめてみようと思います(^ ^)

(ネタバレになりますので、ご了承お願いいたします)

 

この本は「ユヴァル ノア ハラリ」さんという、イスラエルの歴史学者の方が書きました。

ハラリさんがこの本で一体何を語っているのかというと、

「アフリカで細々と暮らしていた僕たちホモサピエンスが、どうやって今日までの世界を作り上げたのか」

「何故サピエンスがこれだけ繁栄したのか」

 

この本には「文明の構造と人類の幸福」という副題が付いています。

文明の構造をハラリさんの視点から紐解いたものです。

 

そして、この本でキーワードになるのが

虚構」

つまりフィクションです。

この本は一貫して、サピエンスがフィクションを生み出す能力を手に入れ、それをみんなが信じることで今日までの世界ができてることを語っています。

 

そのことを3つの革命に沿って書かれています。

3つの革命

1つ目の革命「認知革命」

サピエンスがフィクションを生み出し、それをみんなで共有し力を合わせるようになる。

 

2つ目の革命「農業革命」

狩猟から農耕に移り何が変わったのか、お金や宗教がどのようにできていくのか。

 

3つ目の革命「科学革命」

ここ数百年の科学や資本主義

 

 

では7万年前に起きた「認知革命」からいきましょう。

 

まずこの本は、僕たち人間は「ヒト」科「サピエンス」という生き物であるということから始まっています。

つまり、「イヌ」科にキツネやオオカミやジャッカルがいるように、僕たちも「ヒト」科という1つの科に属しているということです。

そしてヒト科には、他にも「ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)」や「ホモ・エレクトス」や「ホモ・フローレス」など分かっているだけで6種の人間が存在していました。

この人間たちは僕たちサピエンスの兄弟種ということです。

学校では、ネアンデルタール人からホモ・サピエンスに進化したと教わりますが、実際は同じ時期に生きた人類種だったそうです。

 

そしてこの人類種の中で、サピエンスだけが生き残ります。

一つは、サピエンスが戦いで絶滅させた説。

もう一つは、他の人類種と交わり今のサピエンスとなった説。

この本では、サピエンスが戦いで絶滅に追いやった方が有力だそうです。

(しかし最近のDNA研究でこの人類種達が交配した形跡が、わずかながらに出てきたそうです。)

サピエンスが新しい場所に足を踏み入れたタイミングと、その場所で急に大型動物が絶滅しまくるタイミングが同じすぎて、これはサピエンスの仕業じゃないのか?という話があります。

サピエンスは殺戮の多い人類種だったかもしれないということです。

 

しかし、力や体格ではネアンデルタール人の方が上回っていたそうです。

なぜ、サピエンスがその強いネアンデルタール人に勝てたのか。

それを可能にさせたのが最初に言った、

フィクションを生み出し、それを共有し力を合わせる能力を得た

ということです。

想像力が大幅に進化したとも言えるかもしれません。

これがどのようにサピエンスに起きたのかは、分かっていません。

しかし、サピエンスは新しい思考と意思疎通の方法を手に入れました。

 

ではフィクションとは何でしょうか?

先に言ってしまうと、僕たちの今の生活のほとんどがフィクションです。

会社も、宗教も、国家も、結婚も、法律も、人権も、お金も。

7万年前から現在までのあらゆるものが、サピエンスの生み出したフィクションということです。

いきなりそんなことを言っても「はい?」となると思います(笑)

しかしこれら全てのことは、ほとんどの人が「信じている」から成り立っていることです。

(意味が分からない!と思う方もおられるでしょうが、今は一旦置いといてください。。。)

 

この本ではフィクションの例として、ある自動車メーカーの話が出てきます。

(株)智應自動車があるとします。

この会社というのは法人です。

つまり実在はしないけど、法律上は人として扱いますということです。

実在しないけど、存在する。

例えばここの従業員を全員クビにして、車も全部壊して、オフィスも売り飛ばしたとしても(株)智應自動車さんは法律上では存在します。

しかし、1万人の社員を抱えて、生産台数500万台、ビルを何棟持ってたとしても、法律の上で(株)智應自動車の解散を命じられれば、その瞬間(株)智應自動車さんは消滅します。

当たり前のことを言ってる様で、実は不思議なことです。

みんなが会社も法律も信じているおかげで、(株)智應自動車は存在できます。

 

少しわかりにくいかもしれませんが、何故かサピエンスは実在しないものでも信じる能力がつきました。

認知革命の最初は噂話をして、それを信じるようになったそうです。

つまり、「あそこのあいつはめちゃくちゃ強いぞ」とか「あいつとあいつは仲が悪いらしい」と言った具合でしょう。

他の人類種は、サピエンスのように噂話を信じない(そもそも噂話もしないのかもしれません)ので、自分の目で見たものしか信用しません。

つまり全員が親しく知っている集団しか作りません。

そういう集団は最大でも50人の集団しか作れないと言われています。

 

しかし、サピエンスは「あの人すごいらしいよ」と言われれば信じるので、仲良くなります。

つまりその人のことを知らなくても、その話だけで協力することができます。

そのおかげで、サピエンスは最大150人規模の集団が作れたそうです。

この知らない人同士でも、協力するようになったことがサピエンスが発展した大きな要因です。

 

そしてさらに、サピエンスの作った集団は集団同士でも協力できます。

神話や国家、宗教という概念(フィクション)を生み出し、それを共有することでとてつもなく大規模な集団が作られます。

フィクションは実在するものでないので、その時の権力者やリーダーが新しいフィクションを柔軟に作りだすことができ、新しいフィクションに賛同する新しい集団をすぐに作れるようになります。

フランス革命が起きたり、明治新政府ができたりというのはフィクションが切り替わり、多くの人がそれを賛同した(信じた)ということです。

こうして、サピエンスは想像力を武器にとてつもない数のフィクションを次々に生み出し、そのフィクションをスピーディーに変えていき、文明を発展させていきました。

 

少し分かりにくいところもあったかもしれませんが、ザックリとこんな感じだと思います。

 

 

 

ちなみにここまでの話で「へ〜そうなんだ」と思うことがあったと思います。

そう思えるのがサピエンスの能力だということだと思います。

 

 

 

まずは一旦、認知革命のセクションはこれで締めます。

次は「農業革命」のセクションへ続きます。

 

ありがとうございました🙇‍♂️

 

 

 

 

 

 

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