遍照寺 ホーム住職のひとりごと小豆島霊場歩き遍路の前半

小豆島霊場歩き遍路の前半

住職のひとりごと 2015年11月7日に公開 | 8年前の投稿

記事をシェア

40年前の小豆島巡礼は、徒歩でした。

8泊9日の修行でした。

現在は、マイクロバスが札所の近くまで行き、3泊4日でお参りが出来ます。

その便利で楽なお参りに慣れてしまいお陰が少なくなったと言われて久しい今日、加齢と共にもう一度、歩き遍路の味を確かめたく徒歩巡礼を決心致しました。

6月より足慣らしのため、雨の日は休みながら1時間強のウオーキングをして望みました。

 

10月25日   晴  早朝出発

岡山県日生港よりフェリーに乗り、船内で早い昼食を済ませ小豆島大部に11時到着。

一路、土庄港にある大師の宿を目指し、車を預ける。

直ちに遍路衣装に着替えて12時過ぎにスタート。

総本院よりスタートし今日の予定は、前島一周7ヶ寺15㎞程。

同行は、遠縁のS氏50歳・同級生で檀家のK氏(カラオケの愼ちゃん)・サポート隊長住職次男智之26歳の3氏です。

天候に恵まれ出足好調、道中平道ばかりで27.000歩歩いて4時30分大師の宿に帰る。

土道が少なく腰に負担が掛かり違和感有り。

夕食を済ませあっという間にお休み。

DSC00830

DSC00832

10月26日 晴 

遍路にしては遅い8時前に出発。57番浄源坊より80番観音寺までの予定。

70番長勝寺で昼食のお世話になり、いよいよ滝の宮を参り山道を登り岩場を横歩きして今回最初の山岳霊場笠ヶ滝へ向かう。

同じ町に住む3人の遍路さんと奇遇。

お礼参りとの事。

足の指が痛くて横歩きをしながら山を下って72番滝湖寺へ。

これより平道を進み76番金剛寺奥の院三暁庵にて打ち止めとする。

バスで宿へ帰るため4時で切り上げる。

もう少し先行きしたいが、5時台のバスにも乗れなくなる為、やむをえずの早じまい。

予定の6ケ寺を残す事となり、これからは、行き当たりばったりとなる。

今日は、30.000歩

DSC00855

DSC00981

DSC00989

DSC01027

DSC01064

 

10月27日 晴

8時過ぎのバスで昨日の所まで移動。

77番歓喜寺より打ち始め。

10㎞を歩いて80番観音寺に12時着。

うどんのお接待を頂き、今回最初の難関恵門の滝へ3.5㎞の山道を上がる打戻。

今は、歩き遍路が少なく山道も大雨で荒れ放題の状態、でも自動車道を歩くより楽なように思う。

まず足が楽で元気よく登れる。

途中、休憩を入れて昼食を頂く。

元気を取り戻し一気に駆け上がり、最後、数多の石段を登って洞窟に祀ってあるお不動様を拝み、一同感動に浸る。

帰りは、安全のため自動車道を下る。

 

3時過ぎ下山、次の札所迄4.5㎞の山道、夕暮れを考えると山道は避けるが良策。

ならば9㎞の海岸線を歩く事となるが、道中で暗くなるため、丁度、定期バスがあり、吉田庵まで移動する。

遍路道中唯一のバス移動となり心残りとなる。

82番吉田庵参拝を済ませ更に6㎞を歩いて84番雲海寺で打ち止めとする。5時となり薄暗くなる。

今日は、38.000歩。有難くも宿の主人の迎えで宿入り。

雨降り出す。

相変わらず足が痛い。

風呂で念入りにマッサージをして明日に備える。

DSC01102

DSC01104

DSC01096

DSC01150

DSC01142

DSC01185

DSC01194

DSC01209

 

 

10月28日 晴

昨夜の雨も止み今日も晴れる。

有難い極み。

7時30分86番當浜庵へ車移動して打ち始める。

内海町内で弁当を求めて碁石山へ向かう。

自動車道を歩き途中より山道に入る。

最初から山道を歩けばと後悔。

歩き遍路は、山道を辿ってこそ味と感動がある。

碁石山頂上からの絶景に驚きの声。

小豆島の町並み・太平洋・屋島など四国の島々が一望。天候に恵まれたことに改めて感謝。

山頂を横歩きし、1番洞雲山・3番観音寺奥の院隼山を巡り、3番観音寺へ向けて下山。

下り道は、足指に負担が掛かり痛い。

靴の選択ミスかも。

 

観音寺より24の瞳田ノ浦方面に行きたいが、夕暮れになり時間が足りないので10番西照庵・13番栄光寺・12番岡ノ坊を巡礼し5時宿入り。

今日は、32.000歩 いよいよ明日は、今回の最終日。夕食時、千葉県からの女性一人の歩き遍路と歓談。

彼女はすでに四国霊場を歩きで一周されたとのこと。

彼女のエネルギー・パワー・精神力に感服。力を頂いて就寝。

DSC01290

DSC01274DSC01270

DSC01300

DSC01307

DSC01316

DSC01350

 

 

10月29日 晴

今日は、城崎温泉で夕方から会合があるため、早い帰寺の予定。

7時30分15番大師堂を目指して出発。16番極楽寺・17番一ノ谷庵・21番清見寺で今回の打ち止めとする。

1時間20分72.00歩の旅。

巡礼を終え初日の宿である大師の宿へ向かう。

宿へ預けてある車で大部港へ向かい、11時10分のフェリーで帰路につく。

道中、日生の町にあるタマちゃんのお好み焼きで昼食を済ませて16時過ぎ帰寺。

足が慣れて今日は、傷みなし。

これからいくらでも歩けそうな感じ。

 

歩き出して5日目頃から歩き遍路の体になってくるの言うのは、本当の話しです。

体が変わっように感じて軽く元気がでます。

遍路行でご利益お陰を頂くという事は、これが、原点であることを体感。

車巡礼ではない一期一会の出会い。

なんと言っても感謝の心が蘇る事が、一番有難い事のように思う。

同行の3氏も足の痛みがありながらもさらりと元気にこの度の巡礼を終えました。

 

空と海と野山の自然に抱かれて歩く事は、身心を健康に導く事であることを改めて体感、有難や、有難や。

今回、50ヶ寺ほどお参りしましたが、残りの巡礼に11月22日~26日の予定で再び小豆島の土を踏みます。

今から楽しみです。

 

 

DSC00857

DSC00901

DSC01066

DSC00887

DSC01375

 

この記事が気に入ればいいね 👍

最新情報をお届けします

ブログ記事の検索